職業訓練は、ただ訓練コースの授業を受けるだけではありません。
就職するための職業訓練であることから、就職支援の項目も含まれています。
当然と言えば当然ですね。
就職支援の具体的な中身ですが、訓練校とのキャリアコンサルティング、ジョブカード作成、職業講話(企業人の話)、応募書類作成(職務経歴書、自己PR書)、面接対策、ビジネスマナー、コミュニケーションスキルなどを学んでいきます。
人に伝えるスピーチ力やコミュニケーションスキル
社会人経験が長い方であれば何を今更と思うかもしれませんが、就職支援は全員の方が対象です。20歳も60歳も同じ就職支援の内容です。
就職支援には含まれませんが、人前で話すことを学ぶためのスピーチやプレゼン、グループワークも講義の中に盛り込まれています。
受講生の中には、人前で話すことが苦手な方が多いようです。
また、コミュニケーションが苦手な人もいるかもしれません。
ですが、職業訓練では年齢も性別もキャリアもバックグランドも違う人達と共に勉強していくことになるため、お互いのコミュニケーションは欠かせません。
職業訓練では人前で話す機会が多い
職業訓練では人前で話す訓練やコミュニケーションを取るためのグループワーク等も積極的に行っています。社会に出ても必要なスキルだからです。
そして、以外に職業訓練では、人前で話す機会は多いです。
- 自己紹介
- 朝のスピーチ(3分スピーチ、5分スピーチなど)
- 帰りのスピーチ
- 日直の仕事
- 自薦求人の紹介
- 自分自身についてのプレゼンテーション
- 面接練習
- グループワーク
- グループワークでの発表 等々
いろいろな場面で話す機会はあります。
朝夕のスピーチは多くの訓練校で行っています。
お題は就職活動についてのことや自分の趣味など、幅広いテーマで行います。
他にも、自分のお薦め求人を発表したり、自分自身が何者なのかをプレゼンテーションソフトを使って紹介することもあります。
職業訓練は社会に出る前の練習場である
他にも、授業の中では少人数で行うグループワークもありますし、まとめたものを発表する機会もあるでしょう。
人前で発表(スピーチ)をする人が苦手な人が多いと思います。
そのために訓練受講に二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。
ですが、職業訓練は社会に出るための訓練の場です。
たとえうまくスピーチできなかったとしても、何に影響するのでしょうか。
苦手意識があるようなら、ここは思いきって練習の場と捉え、大いに発言していきましょう。
自分を着飾ったり、カッコつけたり、自分をよく見せることばかりに気が行くから、人前で失敗することが怖くなるのです。
実際の仕事では失敗はできませんが、訓練校ではいくらでも失敗ができます。
失敗するからこそ反省し、次に活かすことができるのです。
失敗してもいい場だと割りきって、訓練に挑みましょう。