併願というのは、同時に複数の訓練に申し込むことです。
神奈川県のWEBデザイナーの訓練を受けたいのだけど、落ちる可能性があるので、東京都のWEBデザイナーの訓練も同時に申し込む等のことです。
結論から言えば、訓練の併願はできません。
必ず今申込んでいる訓練コースの結果が出てから、次の訓練コースに申し込む必要があります。
公共職業訓練は第二希望まで
ただし公共職業訓練の場合、申込時に「第一希望」と「第二希望」を書ける場合があります。その場合、優先度の高いものを第一希望へ記入し、保険という意味で第二希望を書きます。
一応は2つの訓練コースを記入できるのですが、同じような内容のコースは1つしかありませんので、もう1つの方には第一希望と異なる分野のコースを書く必要があります。それではあまり意味がありません。
求職者支援訓練の場合は、選べるのは1つであり、第一希望や第二希望というのはありません。
落ちた場合のことを考える
併願できない以上、慎重に訓練コースを選ぶ必要が出てきます。
もしものために、申込中であっても次の月に出ている訓練コースを把握して、すぐに申込できる準備や計画は立てておくことです。特に公共職業訓練の場合は、倍率が2倍~4倍と高い訓練コースもあります。
もし残念な結果となった場合には、訓練をあきらめ、就職活動に専念するという選択肢も考えなければなりません。
受講指示のメリットを生かす
公共職業訓練に限っての話になります。
特に公共職業訓練を受講する場合、メリットを受けられる受講指示で入校する場合のことを考えておきましょう。入校日までに必要な残日数を計算しておきます。
入校日までに、ぎりぎりの残日数で訓練を応募するのではなく、なるべく次の開講までの残日数があれば安心です。一度不合格になってしまっても、まだ次まで受講指示で入校できるからです。その場合は、訓練終了まで基本手当(失業手当)が延長されるので、訓練に集中することができます。
職業訓練受講給付金の活用
もし残日数不足でメリットが得られない場合、基本手当(失業給付)が切れてしまったらそこで収入がストップしてしまいます。必要な要件さえ満たせば、職業訓練受講給付金の申請を行いましょう。給付が切れた翌日より日割りで適用されます。ただし要件が厳しいため、家族で同居している場合は厳しいです。独身独居向けの制度となります。