職業訓練の役に立つ話 職業訓練コース一覧

【2020年版】職業訓練人気ランキング

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で今は募集がストップしています。
東京都の状況ですが、次回の開催予定が8月開講(8月3日)です。募集開始は5月29日(予定)となっています。

さまざまな種類の職業訓練が毎月開講されています。
では職業訓練にはどのようなコースの種類があり、どのようなコースが人気があるのでしょうか。
ここでは東京都が公開している情報を元にランキング形式にしてみました。

データとして用いたのは、民間教育機関で行われている東京都のデータです。
参照元:TOKYOはたらくネット

調査期間:1年間(2019年5月~2020年4月開講分まで)
訓練種類:東京都民間委託訓練
コース数:242科目
総定員数:6,278名
総応募者数:8,332名
平均応募倍率:1.33倍

242の科目をそれぞれ10種類のコースに分類して集計しています。

このデータを見ることで、今現在どのような職業訓練コースが開催されているのか、またどのようなコースが人気があるのかを参考にしていただければと思います。

過去のランキングは以下より参照願います。
【2019年】職業訓練人気ランキング 
【2018年】職業訓練人気ランキング 
【2017年】職業訓練人気ランキング 

 

職業訓練コース別人気ランキング

調査内容:東京都民間委託訓練の応募倍率
調査期間:2019年5月開講~2020年4月開講分まで
調査方法:242科目を10種類のコースに分類して比較
※コース名の右側の数字は募集コース数

種類別のランキングは以下の通りです。
※それぞれコース名をクリック頂ければ詳細ページが表示されます。

コース種類 定員 応募者 倍率
1位 WEB制作 (37) 1,019 2,063 2.02
2位 宅建・不動産 (12) 220 444 2.01
3位 Javaプログラミング (16) 380 603 1.59
4位 観光トラベル (13) 372 463 1.24
5位 パソコン・オフィス (60) 1,575 1,945 1.33
6位 簿記会計・社会保険 (38) 1,059 1,262 1.30
7位 貿易・国際ビジネス (14) 420 498 1.19
8位 サーバー・ネットワーク (13) 279 261 0.94
9位 医療事務 (25) 660 610 0.92
10位 介護 (14) 294 183 0.62

1位はWEB制作、2位は宅建・不動産

1位に輝いたコースはWEB制作。
WEB制作には「WEBクリエイター養成科」「Webサイト制作科」「ECサイト運営科」「Webデザイン科」などのコースが含まれます。

WEB制作を簡単に説明すれば、HTML、CSS、PHPなどWEB制作に必要なスキルを身につけるコースです。就職先としては、WEBクリエイター、システムエンジニア、社内システム担当などがあります。

2位は宅建・不動産コース。
このコースには「宅建業・不動産業就職科」「不動産実務科」「不動産ビジネス総合科」等が含まれています。

このコースでは不動産取引・宅地宅建取引等の基本的な法律や宅建資格などを学びます。

特に人気のある「宅地建物取引士資格(宅建)」ですが、その合格率は17%(2019年)しかありません。
独学では難しい資格であるため、職業訓練で学ぶことは大きなメリットになるでしょう。

就職先としては「不動産業における営業職及び事務職」で住宅・不動産会社、住宅メーカー、建設会社などがあります。

また今回のコース種類には含めていませんが、CAD科も過去1年間で4回開催されており、定員120名に対して応募者は107名(0.9倍)でした。

3位はJavaプログラミングコース。
このコースには「Javaプログラマ養成科」「Androidアプリ開発科」「Javaシステム・Androidアプリ科
」等が含まれています。

プログラミング言語は以下のようにさまざまな種類があります。
Java、PHP、Python、Ruby、C++、Javascript、C#、COBOLなど。

この中で圧倒的に需要があるのが「Java」です。WEBから基幹システム、Android、ゲームスマホアプリ等あらゆる開発言語として採用されています。職業訓練でいうプログラミングとは主にJavaを指します。

昨今ではJavaに変わるPython、Rust、Go言語などの次世代言語も伸びつつあります。
ですが既存システムはJavaが幅広く採用されているため、結局は新たに組み直すにしてもJavaの知識は必要になります。

上位3コースについて説明してきましたが、この3コースはここ数年変わらず人気のあるコースです。
特にWEB関連コースは人気です。今後もネット社会が大きく広がると予想されるためです。

職業訓練コース数ランキング

ここでは募集の多いコース(分野)をランキングしています。
地方では上位のコースほど開催される(された)可能性があります。

調査内容:東京都民間委託訓練の応募倍率
調査期間:2019年5月開講~2020年4月開講分まで
調査方法:242科目を10種類のコースに分類して比較
※コース名の右側の数字は募集コース数

コース種類 募集回数 応募人数
1位 パソコン・オフィス 60 1,945
2位 簿記会計・社会保険 38 1,262
3位 WEB制作 37 2,063
4位 医療事務 25 610
5位 Javaプログラミング 16 603
6位 貿易・国際ビジネス 14 498
6位 介護 14 183
8位 観光トラベル 13 463
8位 サーバー・ネットワーク 13 261
10位 宅建・不動産 12 444

1番開催の多いコースは、パソコン・オフィス関連です。
主にパソコンの基本操作とオフィスソフトの使用方法を学びます。また就職活動で有利になるようにMOS資格の勉強も行います。

代表的なオフィスソフトとしてワード(Word)やエクセル(Excel)があります。どのような仕事でもパソコンを使う機会はあるため、パソコンが使えることで就活の幅が広がります。

次に多いのが簿記会計・社会保険です。簿記会計では、主に経理で必要な商業簿記や工業簿記を学びます。また資格取得のために簿記2級や3級を学びます。また最近増えつつある総務系(社会保険手続き、給与実務)もこちらに含んでいます。例:社会保険・給与実務科など。

まとめ

東京都で開催している「公共職業訓練(民間委託訓練)」の過去1年間の応募状況をまとめました
東京都限定ではありますが、人気があるコースはWEB制作で、開催の多いコースがパソコン・オフィスとなりました。これは過去4年間変わりありません。

今回紹介した公共職業訓練(東京都民間委託訓練)は、退職する予定のある方、または退職してすぐの方向けの職業訓練です。

要件に該当する方は、失業保険(失業給付)の延長を受けながら無料で職業訓練に通うことができる大きなメリットがあります。

また失業保険が受けられない方は、「求職者支援訓練」という別制度の職業訓練に通うことができます。
こちらも無料で3か月~6か月の職業訓練で学ぶことが可能です。また要件を満たす方は月10万円と交通費を受け取りながら通うことができます。

求職者支援訓練の制度と手当について

職業訓練を検討している方は是非ハローワークを利用しましょう。大きめのハローワークであれば職業訓練の相談窓口もありますし、今募集している職業訓練(ハロートレーニング)の情報やパンフレットも備えられています。在職中でも利用できます。

職業訓練は締め切りが早いため、早めの行動が大切です。

 

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