職業訓練に申し込む場合、志望動機はどのように書いていますか?
まさか1,2行で終わり、ということはないですよね。
それでは合格が遠のいてしまいます。
でも、いざ書こうとしてもなかなかうまく書けないのが志望理由・志望動機。
何を書けばよいのか迷うのも当然です。
履歴書や職務経歴書ならまだしも、そもそも職業訓練についてもあまり詳しくないのですから。
では、どのように書けば職業訓練に合格する志望動機が書けるのでしょうか?
そもそも合格する書き方というのがあるのでしょうか?
実際に職業訓練の現場に携わったものとしてアドバイスさせていただきます。
■目次
志望動機の重要性
職業訓練の種類によっては、選考方法もいろいろあります。
・書類選考のみ
・書類選考と面接
・書類選考と面接と筆記試験
当然ですが書類選考については全ての職業訓練申込時に行われます。
誰でも受講できるような職業訓練コースはありません。
面接はなく、書類選考(申込書選考)のみの場合は特に重要です。
応募書類の中でも一番大切な箇所が志望動機(志望理由)の欄です。
志望動機の出来、不出来で結果が大きく変わります。
もちろん、志望動機以外でも選考に関わる項目はいくつかあります。
例えば、年齢、男女、退職理由、前職が正規・非正規雇用などです。
※これらの条件は受講するコースによって有利不利があります。
ですが、これらの項目は今からどうすることもできません。
唯一自分の努力が生かせるのが志望動機欄なのです。
訓練を受ける目的とは
そもそも、職業訓練を受ける目的は何でしょう?
各々答えは異なると思いますが、
一番多い理由としては「就職に活かしたい」ではないでしょうか。
では、なぜそれが職業訓練でなければならないのか。他の選択肢もあるはずです。
パソコンを学びたいなら、独学でも良いし、民間の学校でも学べます。
通信教育や周りに詳しい人がいるかもしれません。
それでも職業訓練に通いたい理由とは?
そこを明確に書くことができないと合格はできません。
なかには次のような人がいるかもしれません。
だって無料で通えるし、お金ももらえるし、家からも近いし、まだ就職したくないし、
ただなんとなく・・・・と。
本音ではあるけれども、それをそのまま書いたらダメのはわかるでしょう。
職業訓練校が「どのような人を求めているのか」、「どのような人なら合格させてあげたいか」それを考える必要があります。
大事なのはそのポイントです。ここで他者を引き離せるチャンスにもなります。
職業訓練校が求める人
職業訓練校がどのような人にきてほしいのか、
それが以下の4つです。それぞれ一つずつ見ていきます。
・就職できそうか
・就職意欲があるか
・クラスの中の調和を乱さないか
・毎日通えるか(途中で辞めないか)
就職できそうか
これは2つの意味が含まれています。
・このコースを受講して、就職出来るのか?
・希望する仕事に対して、本コースがマッチしているのか?
実際に職業訓練コースによっても、男性向け、女性向け、若い方向けなどがあります。
特にWEB関連やプログラミング等のIT系は若い人向けですし、エステやネイルなどの美容系・医療事務等は女性向けです。
キャリアコンサルタントや日本語教師、介護などは人生経験豊富な方が有利でしょう。
それぞれのコースによって求められている人が異なるのです。
いくら男性がアロマセラピストを受講したいと希望しても、生徒同士の実習があるため合格するのは難しいでしょう。
就職意欲があるか
職業訓練は就職するために学ぶところです。
職業訓練校も国や都道府県からお金をもらって運営しているので、当然就職率を求められます。
就職率が低いと、指導が入ったり、最悪の場合は次の訓練が開講できなくなります。
訓練校にとって就職率は死活問題となるのです。
そこで求められるのが就職意欲。
就職意欲が低い人を合格させても、就職には繋がりません。
実際に習い事感覚で応募する人も少なくありません。そういう方が合格した場合、周りに悪影響を及ぼします。
クラスの中の調和を乱さないか
訓練校には老若男女いろいろな人達が学びに来ます。それぞれもっているバックグラウンドも異なります。
真面目に受講している人達が大部分ですが、中には問題を起こす人もいます。
学校側としてはなるべく人間関係でのトラブルは避けたい。うまくやっていけそうかどうか、面接の際に確認が入ります。
毎日通えるのか
職業訓練校としては、せっかく合格としたのに、すぐに退校されたら困ります。
就職が決まって上で中途退校する分にはまだ良いのですが、プライベートな理由や思っていた内容と違った等での退校は困るんです。
特に中途退校として多い理由が、子供関係や介護関係。(本音では違うことも多いのですが)やむを得ない事情があるにしても、就職率に影響するため嫌がります。
3つめと4つめは志望動機を書く場合に直接関係ありませんが、面接対策の際はしっかり考慮しましょう。
職業訓練に合格できる志望動機 3つのポイント
これで職業訓練校がどのような人を求めているかが想像出来たかと思います。
ここがポイントです。
ではこれから合格する志望動機の書き方を説明します。
1.枠一杯に見やすく、丁寧な字で書く
2.自分が就職活動で苦労していることの実例を書く
3.就職意欲を盛り込む
枠一杯に見やすく、丁寧な字で書く
志望動機の書くスペースは限られています。1,2行だけ書くのはもったいない。枠一杯に書きましょう。その分だけ、やるきも思いも伝わります。
また、書き方にも注意です。
申込書はほとんどが手書きで書きます。
ゆっくりと時間をかけて丁寧に書きましょう。
二重線や修正液は使わないほうが印象が良いです。
また、申込書が汚れてたり、シワがよったり、破けていたりする場合もあります。
それだけで丁寧な人なのか雑な人なのかわかりますので、書き直すことをオススメします。
取扱にも十分注意しましょう。
職業訓練を受講したい理由
ここが志望動機のメインポイントです。ここで他者を引き離し差別化を行います。
「こういう理由があるから職業訓練を受けたい」
例として、
・以前より簿記を勉強したかったが、どうしても独学では挫折してしまう
・事務職を目指しているが、パソコンが出来ないため不採用が続いている
・年齢的なことで就職が厳しい。職業訓練で新しいスキルを身に着けたい
実際に就職活動で苦労している点があれば尚良いです。そこをアピールしましょう。
それを具体的に書ければ書けるほど説得力が増します。
是非、苦労ポイントを職業訓練の受講理由に書いていきましょう。
就職意欲を盛り込む
ここも大事なポイントです。
職業訓練校は就職できそうな人を求めています。
そこで、就職意欲をアピールしましょう。
・訓練校でスキルを身に着けてなるべく早く就職したい
・10月にある○○を必ず取得して就職に活かしたい
・訓練中でも応募して内定を得たい。
・訓練期間中に○○を身に着けて就職に繋げたい。
なるべく早く就職できるように頑張りたい。など、就職を意識しているということをアピールします。
具体的な志望動機例
例1
「○○は独学でも勉強してきましたが、私にとって○○は難しくいつも途中で挫折していました。貴訓練校の○○コースではその部分も含めて学ぶことができるため、今度こそはマスターし、少しでも早く就職に結びつけるために頑張りたいと思い応募させていただきました。」
例2
私はパソコンが苦手です。今まではパソコンを使わない仕事をしてきたのですが、今は多くの求人でパソコンスキルを求められています。パソコンが使えないことでいつも悔しい思いをしてきました。是非こちらで基礎から学ばせていただき、少しでも早く就職出来ればと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。
例3
貴訓練校を見学させていただき、雰囲気が非常に良く機材も揃っていたため、是非学ばせて頂きたいと思い応募させていただきました。○○と○○は私に足りない部分でしたが、しっかりとカリキュラムに明記されていたため、今後の就職活動に役立てるのではないかと思います。
以下の関連ページも参考にしてください。
・ 職業訓練 合格する申込書の書き方
最後に
普段書き慣れていないため、志望理由を書くというのは大変なものです。
だからと言って、どこからコピペしたようなものでは通じません。
自分の言葉で書かなければ合格には繋がらないのです。
- きちんと丁寧に文字数を多く書く
- 今苦労している具体的な内容を書く
- 就職意欲をアピールする
上記3つのポイントについて気をつけながら書いて行きましょう。
是非、希望の職業訓練に通えるよう頑張りましょう。